2025年11月17日
第69回滋賀県人権教育研究大会(高島大会)が開催されました。
開催日時 令和7年(2025 年)11月15日(土)・16日(日)
会 場 全体会:高島市民会館、分科会:今津東小学校・今津中学校
テーマ 差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう
現地大会テーマ 「心と心をつむぎあい みんなでつくる みんなの幸せ
~ 一人ひとりが良知を磨き 自分事として知り 行動する ~」
特別報告 「地域の先人の教え『致良知』から学ぶ人権 越智 弘子 氏
記念講演 「子どもたちの『今』の幸せを大切に
~ 硬直したマインドセットをリセットしよう ~」 西郷 孝彦 氏
第1分科会 進路保障
第2分科会 人権尊重のまちづくり
第3分科会 人権問題に関する学習・啓発
第4分科会 人権確立をめざす保育・教育の創造
特別分科会 「2つのまなざしで不登校に取り組む」
記念講演では、新自由主義に基づいた「能力成果主義」「自己責任」「競争原理」などをキーワードに挙げ、「良い子どもとはどういう子?」との問いかけに、仮に「できる子」とするならば、反対の「できない子」は「悪い子どもなのか?」と言われ、正直ドキッとした。子どもたちは一人ひとり違う存在であり、他人と上下を比較して競争しなければならない状況というのは教育虐待にあたるという言葉にグサッときました。自殺をする子どもが後を絶たないなかで、心理的安全性を確立していくことの重要性を感じました。
第3分科会では、能登川高校PTAが「PTAとともに進める人権教育を目指して」と題して発表されました。
PTAでは、地域とのつながりを深めると共に、地域を知り、学校を知ってもらう機会を増やすことを目指して取り組まれている、PTS(保護者・教職員・生徒)の集い(草花を植えよう)、あいさつ運動、広報活動、研修活動の紹介がなされました。PTA同士はもちろんのこと、生徒、教員との共同作業を通じて普段は見ることができない姿を目の当たりにして新たな発見をしたり、自己有用感を高めたり、登校風景を共有したりして授業中や家庭での生活では見せないような素直な姿に安堵されていたとのこと。
学年ごとに人権教育に関する講演会への参加をPTAに呼びかけておられるが、参加者が少なく、今後は保護者の興味・関心や人権意識について調査することを目的に、意識調査アンケートの実施を検討されているとのこと。
