2025年10月15日
スマホ連絡会(近畿)第13回定期総会 に参加しました。
日 時 令和7年10月14日(火)13:30~16:30
場 所 大阪合同庁舎第1号館 第1別館2階 大会議室
議事として、令和7年9月までの1年間の活動報告と令和7年10月からの1年間の活動計画が承認されました。
勉強会では、「青少年のインターネット利用の現状と課題」と題して、スマホ連絡会(近畿)座長 竹内 和雄 兵庫県立大学教授が基調講演をされました。
スマホの利用をはじめるのが0~2歳で62.6%とかなり低年齢化していることや、小学生のオンラインゲームが要因と考えられる朝に発生するトラブルの多発化について報告がありました。夜中にゲームをし、ボイスチャットで誹謗中傷を受け、朝から暴力を振るうケースがよくあるとのこと。
ネット炎上参加者の割合が、ネット利用者の0.5%いること、この数字は、学年に1人学校に3人いることに相当する。かなりの数に上るのでは。
また、最近では、性的ディープフェイクが発生し、卒業アルバムを使って生成AI技術などを悪用し実在する児童、生徒などを性的に加工した画像や動画が出回っている。100%実在とは言えないことから、現時点で法で取り締まるのは難しいが、鳥取県では条例も制定されたのこと。
取組紹介では、兵庫県警察本部生活安全部少年課職員より、SNSを通じた青少年の犯罪被害防止に向けた発表がありました。オンラインゲームで見知らぬ人とチームとなり、ゲーム上位者への憧れ、依存にはじまり個別連絡して逆らえなくなるケースがあることや、援助交際・出会い系・家出などによるトラブルも続出。これを解決するため、AIによる「X」上の不適切な書き込みを自動収集し、警察が注意喚起や警告メッセージを出すことにより取り締りがスムーズにいくようになったと報告された。
また、フリービット株式会社では、端末そのもののなかにAIを仕組み、SNSを通じた危険から子どもを守るシステムが紹介されました。
その後のディスカッションでは、様々な立場の会員がグループ単位で話し合い、ネットの一番の課題や私たちにできる提案について、活発に意見交換しました。
スマホは便利な故に正しい使い方、付き合い方を理解することが重要であり、事業者も仕組みをつくることや保護者がきちんと理解して子どもを指導する必要性等について意見が出されました。単に、学校だけ、警察だけということではなく、社会全体として取り組むべきことであると再確認されました。

安心・安全なインターネット利活用のために
保護者が知っておくべきICTリテラシー

eネットキャラバン
児童・生徒、保護者・教職員を対象とした、安心・安全なICT利活用を啓発・推進する活動です。
全国で無料講座が開催されています。貴校・単位PTAなどで開催可能です。申込はこちらから。
